また(3)
その日以降、ふとした時間に、私の目はもっと周囲の人々を観察するようになった。
同じ職場で働いている他の人たち。
老若男女、様々な方が働いていらっしゃる。
そして、どの皆さんも、自身の仕事にひたむきに取り組まれていた。
そこには5年以上勤めた。
勤め始めた時、私は心の中で、この仕事は生活費を得るための手段だと思っていた。やりたいこと、しようとしていることは、他のことであり、この仕事ではない。
自分の仕事なのに、心で受け入れてはいなかったのだと思う。
もちろん、予言の中で、「あなたには飲食物に関する仕事が幸運です」
と言われていたので、この仕事は神様が与えた今の私の仕事だという思いはあった。
でも、始めて2年くらいのうちは、何か地に足が着いていないと言うか、自分の中に、その職場での妙な疎外感があった。「この仕事は生活費のためだから」
しかし、並行して取り組んでいた自分の目標とする仕事には、予言の通りの発展性は全く無く、何かのチャンスが巡って来たように思える出来事が起きても、いくつものそれらは皆、ことごとく潰えていった。
どうしてだろう? 私は何かカン違いしているのだろうか?
そんな時にKさんと話をした。
そしてそれがキッカケとなり、他の、周囲の方々の働く姿が見えるようになった。
「あっ、私の仕事はまさにこれだったんだ」
それまでは見えていなかった世界が開けてきた。